主人公の宇宙船パイロット、クーパーの娘が父親を回想するシーンから始まる・・・
「父は農夫でした、まあ当時はみんなそうでしたが、元々は違う仕事を」・・・かれはNASAの宇宙パイロットだった。
テスト飛行中に何かの原因で自動操縦に切替わり、意図しない減速のせいで、墜落・緊急離脱を余儀なくされた事故がトラウマとなり、農夫となった今も悪夢に悩まされている。
娘のマーフィーはうなされているクーパーが心配で彼の部屋にきた。「さっきの幽霊はパパ?」
「幽霊なんてこの世にいない」「部屋に戻るんだマーフィー」
畑の小麦は全滅、ひどい土ぼこりが充満して人々の健康を損なっている。かろうじてとうもろこしだけは収穫ができているが、おそらく近い将来これも枯れるだろう。
ある日、クーパーが以前修理したコンバインが変な動作をした。原因不明。
マーフィーの部屋の本棚から、以前と同じ本がおちている。マーフィーは「幽霊からのメッセージと思って、落ちた本の隙間を数えた。モールス信号かも」
クーパーの義理の父親が彼に「クーパー、お前は優秀だったが、この時代にそれを生かすチャンスがなかった。残念だ。
今は人口爆発の後の食糧戦争のその後、気象が荒れ、作物の収穫がままならい日々の中、人々は今日の暮らしを紡ぐのに精一杯。閉塞感につぶれそうな日々を過ごしている。
ある日大規模な土嵐のあと、本棚の部屋の締め忘れた窓から入った土埃が筋状に積もっていた。
「幽霊じゃない、重力だ!」クーパーは言った。「モールス信号じゃない、これはバイナリーだ」
「座標だ!」
そしてクーパーとマーフィーはその座標の地点へ向かう・・・そこはNASAが密かにある計画を進める拠点だった。・・・先のない地球を捨て、見込のある天体を探し人類を移住??させるために。
そこには人類を移住させるための宇宙ステーションを建設中、並行して、10年前に12名が別々の宇宙へ新天地を探しに出発している。「ナザロ計画」
「クーパー、君のような優秀なパイロットが必要だ!」
「何者かが別の銀河系への近道”ワームホール”を準備した。それが誰であれ、私たちの力になろうとしている」
プランAは巨大宇宙ステーションを打ち上げ、大量の人間を運ぶ、これには重力をコントロールする必要があるが、現在方法を探している。
プランBは「人口爆弾」、冷凍した受精卵を5,000個以上のせる。30年で数百人のコロニーになる。
クーパーは宇宙に行く事を決意した。娘のマーフィーは父親に捨てられたと感じた。
最初の星(ミラー博士がいる星)はガルガンチュア(ブラックホール)の近くで、その星の1時間は外の7年に相当する。
ミラーの星は陸地のない星だった。1000メートルの大波が探査船を襲い、乗組員ドイルの命が奪われたが辛うじて逃げ出せた。
手間取った感に23年の時間が経過。残り2つの星両方へは到達できる燃料はのこっていない。
23年分の地球からのメッセージ、娘のマーフィーはクーパーが地球を離れた時の年齢になっていた。
彼女はNASAでブランド教授の下、重力コントロールの研究者になっていた。
ブランド教授がなくなる直前、「嘘をついていた、彼らが地球に戻っても我々を救う方法は無いんだ!」
マーフィーは重力方程式に解はないと言うことをクーパーも知っていて、自分と地球に残る人達を見捨てたんだと思い込む・・・・実はクーパーは知らなかったのだが。
2番目のマン博士の星は極寒で、大気はアンモニア濃度が高く呼吸不可能な、居住不可能な星だったが、マンは救援を呼ぶために生存可能な星であるとウソのメッセージを送っていたのだ。
彼は嘘を隠すために、クーパーを襲い、殺そうとした。宇宙船が奪われそうになるが、AIロボットの機転で、辛うじて回避できたが、宇宙選の一部を破壊されてしまった。
ガルガンチュアに引っ張られる力を利用して重力ターンで、3番目のエドバンズ星へ向かうが、クーパーはブランド博士を送るためにAIロボットとさらには自分の乗る探査船を分離してブラックホールに吸い込まれていく。
遂に耐え切れず、緊急脱出?え?宇宙空間で、しかもブラックホールの中で?
その時地球の娘マーフィーは本棚の部屋にいた。
クーパーは5次元立方体?に吸い込まれていく・・・
なんだ?これ!SFか?なんじゃ?
そしてその中でクーパーが見たものは幼い娘のマーフ、必死に存在を伝えるために本棚から本を落とす。「STAY」のメッセージを・・・
別の隙間からは現在のマーフが見える。マーフはそこに父親のクーパーがいることを確信した。
ここで量子データをAIのターズが変換したモールス信号で本棚の部屋にある時計の秒針を動かして伝えた。「トントン・ツー・トントン」マーフはこの信号を理解し、重力方程式を完成させた。「ユリーカ」難問が解けたときにこう叫ぶ慣習だ。
土星近くの軌道上にステーションを置き、人類は助かった。
ブラックホールから土星近くに奇跡的に放り出されたクーパー、酸素の残りは2分・・・救助された。
年老いて寿命の尽きかけたマーフは父親のクーパーと再会した
「あれは俺だった、幽霊は俺だったんだ」
「知ってたわ、私は帰ると信じていた。だってパパは必ず帰ると言った!」
彼女はクーパーに「アメリアがたった一人で星で待っている。行ってあげて」と送り出す。
なんと、感動の親子愛の映画でした??
まあ、TENETより数十倍わかりやすかったです~~!
それにしてもショート・カットのアン・ハサウェイ、美し~~
2014年公開の映画ですが、TENETを先日観て、消化不良の僕でもある程度理解でき、楽しめました。
次は「インセプション」も観ようと思います!
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