ジャケットのネクタイがオシャレですね!
プロフェッサー・ロングヘアーの本名はヘンリー・ローランド・バードといい、別名「フェス」とも呼ばれていた。1918年ニューオリンズの北、ボガルーサ生まれです。
当時ニューオリンズには様々な黒人音楽が存在していた(ブルース・ブギウギ・ジャズ・アフリカ系、カリブ音楽など) そんな環境の中で、「フェス」は独自のスタイルを確立しました。
しかし、彼の音楽はニューオリンズの黒人街以外ではほとんど認められることはなかったのです。
1950年に「ボールヘッド」その後、「ティピティナ」などのヒットを飛ばしたが、間もなくニューオリンズの黒人街に沈んでいったのです。
このアルバムは1974年、黒人音楽評論家やプロデューサーがプロフェッサー・ロングヘアーの所在を探し当てた直後の録音です。
直前まで足腰が立たないほど弱りこんでいた「フェス」とは思えないほどこのアルバムでは伸びやかな声と躍動感あふれるピアノ演奏です。
テキサス・ブルーズの大物「クレランス・ゲイトマウス・ブラウン」(ギター・フィドル)がバックアップミュージシャンとして参加して、絶妙なプレイを聞かせてくれている。
何んといっても、ゲイトマウス・ブラウンの「テキサス魂」あふれるサイドマンぶりがとてつもなく素晴らしいアルバムです。
ゲイトマウス・ブラウンといえばギターの名手のイメージですが、実は彼のフィドル(バイオリン)もいいんです。
曲目 詳細
ジャンコ・パートナー
個性的な打楽器が際立つリズミカルな気持ちの良い曲です。
ミート・ミー・トゥモロー・ナイト(プロフェッサー・ロングヘア – トピック)のサイト
アップテンポのノリのいい曲で、中盤のゲイトマウス・ブラウンのソロギターパートが素晴らしいです。
ドゥーイン・イット(インストゥルメンタル)
ハウ・ロング・ハズ・ザット・トレイン・ビーン・ゴーン
ティピティナ
これぞまさに「ニューオリンズ・ファンク」といえる一曲です。
直前まで足腰が立たんかった「フェス」の伸びやかな歌とノリノリのピアノ!
ロッキン・ニューモニア・アンド・ザ・ブギ・ウギ・フルー
もしもこんな風にピアノが弾けたなら・・・どんなに楽しいでしょう?
ジャンバラヤ
ゲイトマウス・ブラウンのフィドルの演奏が素敵な一曲です。この曲は僕は中学生の頃に「カーペンターズ」が歌っていたのをよく聞いていました。
ミーン・オール・ワールド
ブルースですが、モダンでオシャレ!
スタガリー
メス・アラウンド(インストゥルメンタル)
インストのブギ
ヘイ・ナウ・ベイビー
ニューオリンズっぽい曲ですが、ゲイトマウス・ブラウンのテキサス野郎ギターが無理やりブルース感をかもし出ししています!
プロフェッサー・ロングヘア
それにしても
それにしてもプロフェッサー・ロングヘア程の才能あふれるミュージシャンが一瞬ヒットを飛ばした後、掃除の仕事をしたり、足腰立たたななくなるまで、追い込まれるなんて、信じられないが、それほどアメリカという国には才能と個性あふれる人間が腐るほどいて、たまたま誰かに再発見さない限り、憂目をみれないなんて・・・実に厳しい!
とは言え、彼みたいにピアノが弾けたなら、どんなに楽しいでしょう?フェス ありがとう